収縮期の血圧が100mmHg以下の状態を、低血圧と呼びます。統計的に見ると、低血圧の人は高血圧の人に比べて長生きできることがわかっていますが、「朝起きるのがつらい」「午前中、体調が悪い」「体が冷える」「胃腸の調子が悪い」などの不定愁訴に悩まされることが多いものです。
疲れやすい、めまいがする、胸が苦しい、胃もたれがするなどの症状に悩まされている場合でも、運動と十分な水分摂取、バランスのとれた食事などで改善できます。
これらはすべて、「陰性体質」から生じるトラブルです。お茶やコーヒー、水、清涼飲料水、フルーツ、生野菜、白砂糖を使った洋菓子など、体を冷やす陰性食品は控え、体を温める黒い(赤い)食べ物、塩分の多い食べ物を積極的にとることで改善できます。根菜類なども体を温めるので積極的に摂るといいでしょう。
解決法その1「塩分摂取」
高血圧の場合は、塩分を控えるのが当たり前で、1日6g以下を目指しますがが、低血圧の場合は、逆で梅干しやたくあん、塩辛、明太子、塩鮭、つくだ煮、みそ、醤油、チーズなど、「塩気のある食べ物」を積極的に摂ります。これらは、体を温める陽性食品です。
高血圧の人は塩分を制限する必要がありこれらは毒ともとれますが、低血圧の人には逆におすすめです。
塩は水分を取り込んで血液量を増やし、血圧を上げるはか、体を温める作用があります。
解決法その2「生姜風呂」
浴槽に41~42度の熱めのお湯を張り、その中に生姜のすりおろし1個分をまぜ、入浴しましょう
生姜に含まれるジンゲロンやジンゲロール、ショウガオールが発汗、保温作用を促し、体がしんからポカポカと温まります。もあります。塩分が気になる人は、ウォーキングノやスポーツで発汗し、余分な塩分を体外に排出するといいでしょう。