そよそよと穏やかに吹く風でも痛いことから、「痛風」と呼びます。紀元前に、すでにヒポクラテスが認知していた病気のひとつで、アレキサンダー大王、イギリスのアン王女、フランスのルイ14世、元のフビライなどが痛風にかかったため、「ぜいたく病」の異名もあります。
痛風は血液中に尿酸が増加して起こる病気。尿酸とは文字通り、「尿に捨てられるべき酸」。プリン体を含む肉食過剰で運動不足の人や尿量の少ない人がかかりやすく、尿酸が血液中にたまり、あちこちの関節に沈着して炎症を起こし、痛風の発作が起こります。
尿をたくさん出して尿酸の排泄を促し、アルカリ性食品をとることが解消に向けて取り組むべきことです。
解決法その1「酢の物」
血液にまじった尿酸は、関節に沈着しないうちに、尿からどんどん排泄してしまいましょう。生姜紅茶など体を温める飲み物で尿の排泄を促すのはもちろん、キャベツとワカメの酢の物を食べるのも効果的です。キャベツとワカメは尿をアルカリ性に傾け、尿酸の排泄を促します。黒酢も、尿酸の排泄に有効です。
キャベツ、ワカメ各適量、市販の和風ドレッシング、黒酢適量を用意します。
- ツは千切りにし、さっと塩ゆでする。(
- ワカメは水で戻し、食べやすい大きさに切る。
- ドレッシング
と黒酢をかけて和える。
解決法その2「足湯」
心臓から最も離れた足の先は、人体で最も体温が低く、27~28度しかありません。そのため尿酸が沈着して固まり、痛風の発作が起こりやすくなります。予防と治療には、足を温めるのが一番。43~44度くらいの熱いお湯を洗面器にはり、くるぶしから下をつける足湯を、毎日実行しましょう。下半身の血流がよくなると同時に、腎臓の血流もよくなり、排尿量が増す効果があります。