くしゃみや鼻水が止まらない鼻炎、薄い水のようなたんが出るぜんそくなどのアレルギーは、「余分な水を排出する機能」です。漠方では、「水毒症のひとつ」と考えます。
湿気が多い日や、雨がしとしと降る日はゆううつになったり、体がだるくなりますが、これは、大気中の水気が体を冷やすから。体内に余分な水分がたまった場合も体が冷え、新陳代謝が悪くなって、白血球が作り出す抗体で抗原(外部からの侵人物)を十分に防ぎ切れません。
解決法その1「梅番茶で鼻洗い」
約1% の自然塩を加えた塩番茶を用意し、一方の鼻の穴を押さえて他方の鼻の穴から吸い込み、口から吐き出します。それを交互に繰り返します(やけどしないよう、番茶が十分に冷めてから行う)。
番茶に含まれるタンニンには収赦作用があるので、アレルギー反応によって傷んだ鼻粘膜を修復することができます。ただし、これはあくまでも局所療法。水毒を追い出す解決法と併用して行いましょう。
ネギ湿布
ニラ、ニンニク、ネギ、タマネギなどのアリウム属の野菜は、抗アレルギー食品として知られます。特にネギは、のどの外用薬として、古来、用いられてきました。刺激臭の元である硫化アリルが血行を促し、気管や気管支を温めて拡張し、たんを出しやすくするだけでなく、独特の香気がのどの粘膜や肺から血液に吸収され、呼吸がラクになります。
ネギの白い部分を火であぶってから3 ㎝くらいに切ります。それを縦割りにして開き、ねばねばしたはうをのどに当てて湿布します。上からタオルなどをあて、首に軽く巻きます。
解決法その3「粗塩風呂」
ぜんそくの発作は、気管支が痙攣(縮んでふるえること)して起こりますが、これは、雨に濡れると体が冷えてふるえるのと同じ。気管支内に余分な水分がたまり、冷えると痩攣が引き起こされますが、このとき、空気の出し入れが十分にできないため、ヒューヒューと音が出ます。
ぜんそくを根本的に改善するには、発汗や利尿を促して、余分な水分を体外へ捨てるのが一番。粗塩をひとつかみ入れた租塩風呂に入ると、体がポカポカ温まります。血行がよくなって気管支が拡張するだけでなく、余分な水分をどんどん体外へ追い出すことができます。粗塩はこちら。
41~42度くらいの熟めのお湯は覚醒作用が、38~40度くらいのぬるめのお湯はリラクゼーション件用があるので、朝入るなら熟め、寝る前に入るならぬるめの温度がおすすめ。じっくり汗を流したいときは、ぬるめで15~30分。
半身浴の効能はこちら。
解決法その4「生姜湿布」
ぜんそくの発作が起こったら、生姜湿布を胸部と背中に10分ずつ、それぞれ1~2回ほど施すと、呼吸がしだいにラクになります。肌が敏感な人は、ガーゼの布を素肌に当てて、その上から湿布するといいでしよう。発作を予防するために、毎日、入浴後に行うのもおすすめです。
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