厚生労働省指定の難病であるベーチェット病や重症筋無力症、クローン病、SLEなどは、自分自身の体内に備わっている免疫機構によって細胞が攻撃を受ける、「自己免疫疾患」です。
細胞が破壊されて新生が間に合わないと、細胞と細胞をつなぎ止めていた膠原組織が増えて固くなるため、「膠原病」とも呼びます。
「固い」ということは、「冷えが原因」ということ。自己免疫疾患患者の手を寒いところに持っていくと、血行障害のため、真っ白に硬直してしまいます(レイノー症状という)。このことからも、この病気が「冷え」からきていることがわかります。
解決法その1「薬湯」
冷えが原因で起こる自己免疫疾患を治すには、体を温めるのが最良の方法。身近にある植物で薬湯を楽しみながら、血行を促しましょう。
植物の「血液」ともいうべき精油の香り成分が、鼻粘膜から血液に吸収されて脳に伝わり、神経のリラックス効果や内分泌系、免疫系を刺激し、心身の健康を増進してくれます。また体熱の上昇で、痛みやこりの解消も期待できます。お湯がぬるいと植物の成分が十分に溶出しないので、40度以上のお湯で、15分くらい入浴しましょう。
よく美容目的で入浴時にバスソルトと精油を混ぜる方法もありますがこれもリラックスでき、体が温まるのでおすすめです。
薬湯に使う植物と使い方、効能
- いちじく生または乾燥させた葉を、3~5枚刻んで入れる。神経痛、リウマチ、痔、便秘などに。
- 生姜1個をすりおろし、直接または布袋に入れて湯船につける。冷え、神経痛、腰痛、リウマチ、風邪の予防、不眠症などに。
- しょうぶ根、茎、葉を洗い、そのまま湯船につける。食欲増進、疲労回復、冷え、皮膚病などに。
- ダイコン天日で約1週間乾燥させた葉5~6枚を煮出し、その汁を湯船に入れる。冷え、神経痛、婦人病(生理痛、おりもの)などに。
- バラ花を数個、湯船に入れる。ストレス、二日酔いなどに。
- みかん3~4個分の果皮を天日干しし、乾燥させたものを湯船に入れる。冷え、風邪の初期症状、ストレスなどに。
- ゆず1個を2つに切り、湯船につける。神経痛、リウマチ、ひび、あかぎれなどに。
- よもぎ生または乾燥させた葉を数枚~十数枚、湯船に入れる。冷え、痔、月経過多、子宮筋腫などに。
- レモン1個を輪切りにし、湯船に入れる。ストレス、柔肌作り、不眠などに。