甘いものを食べて歯をみがかないでいると、歯と歯の間にたまった歯垢にストレプトコッカス・ミュータンスなどの細菌が繁殖して酸を作り、それが歯の石灰質を溶かして虫歯にをります。歯槽膿漏は、口内の細菌が歯肉炎を起こして歯周病に発展し、歯根膜の破壊や歯肉の過縮を起こす病気です。
歯槽膿漏は虫歯によって引き起こされるのではなく、歯ぐきの血行不良が原因です。改善するためには、1にも2にもブラッシング。リズミカルにイノラシを動かし、歯ぐきの血行を促しましょう。力が強すぎると歯茎を傷つけてしまうこともあるので注意します。
解決法その1「舌運動」
唾液には食物のカスや酸性物質を洗い流す働きがあるだけでなく、唾液に含まれる抗菌物質や免疫物質は、細菌の増殖を抑える働きがあります。ものを食べるときによく噛むと唾液の分泌が活発になり、虫歯の予防に役立ちますが、日ごろから舌をしっかり動かすことも大事です。
食事時聞以外でも舌を動かして歯ぐきをマッサージしたり、舌を出したり引っ込めたり、上下左右に動かす体操をするといいでしょう。唾液が十分に分泌され、口内の洗浄が十分になされるため、虫歯や歯槽膿漏を予防することができます。
解決法その2「パセリでうがい」
肉料理のつけ合わせなどに盛られるパセリは、古代ギリシャ・ローマ時代には食中毒や二日酔いの予防薬として珍重され、今でもヨーロッパでは薬草として用いられています。特有の香りはピネン、アピオールという精油で、殺菌効果があります。
洋食によくパセリが添えられるのは、腸内で肉や油の腐敗を防ぎ、消化不良を予防する意味があるからです。防腐作用、殺菌作用の強力なパセリは、口腔内の洗浄にもすぐれた威力を発揮します。そのまま口に入れてよく噛めば口臭止めに、すり鉢ですりつぶしてぬるま湯を加え、うがいをすれば、虫歯や歯槽膿漏を予防できます。
解決法その3「スクワット」
「老化は歯と目に来る」といいます。歯ぐきの血行が悪くなって歯肉が退縮する歯槽膿漏も、老化現象のひとつ。歯や目の弱りと下半身の力の低下は、並行してあらわれます。つまり歯の健康を保ちたいなら、下半身を鍛えればいいのです。スクワット運動をすると下半身の一散肉が刺激されて体温が上がり、血流が促され、みずみずしい血液が腰から胸、肩、首を追って歯ぐきに達し、歯槽膿漏の改善に役立ちます。