脳腫瘍や脳梗塞、小脳の萎縮、聴神経の炎症など、めまいにはさまざまな原因がありますが、明らかな病気がない場合は、水毒が原因。
平衡感覚をつかさどる内耳に過剰なリンパ液(水分)がたまった結果、めまいやふらつき、耳鳴りが起こるのです。
悪化すると嘔吐を伴いますが、これは、体の水分量を減らそうとする反応です。西洋医学では「メニエール症候群」と呼ばれ、疲れや寝不足、ストレスが原因とされます。メニエール病の症状はこちら。
日ごろからお茶やコーヒーなど水分ばかりとり、運動量が少なく、排尿や発汗量が少ない人がかかりやすい傾向があります。
解決法その1「梅干し汁」
陽性食品である梅干しを煎じて作る梅干し汁は、体を温める超陽性食品。胃腸のぜん動運動を促し、胃にたまった水分を腸に送り込む作用があるので、水毒による吐き気や嘔吐の改善に役立ちます。
また梅干しに含まれるクエン酸は、疲労物質である乳酸の燃焼を助け、疲労回復を促します。体の疲れやストレスからめまいや耳鳴り、吐き気を感じたときは、梅干し汁を飲んで体を温め、水毒を追い出しましょう。
作り方は、コップ2杯(約400CC) の水を入れた鍋に梅干し1個を入れ、水の量が半量になるまで煎じ、少しさましてから飲むといいでしょう。
解決法その2「菊酒」
日本では古来、重陽の節句(9月9日) に菊酒を飲む習慣がありました。強力な殺菌力と滋養強壮作用のある菊のエキスを体内にとり込むことで、夏パテした内戚にカツを入れ、健康増進をはかったのでしょう。
漢方でも、食用菊を煎じた菊酒は疲労回復の特効薬として知られます。寝不足や疲労が続いて尿が出にくくなり、内耳に水分がたまってめまいや耳鳴りが起こったときは、食前や就寝前に飲むといいでしょう。
菊酒の作り方は、まず、材料は食用菊100g 、氷砂塘400~600g 、焼酎1.8Lを用意します。
- 食用菊を洗い、ペーパータオルなどで水気をとる
- 1と氷砂糖、焼酎を清潔な密閉容器に入れ、1ヶ月間、暗いところで寝かせる。
- 1ヶ月たったら食用菊をとりのぞき、食前や就尊前に飲む。