仕事中の疲れは仕事中に取ってしまう
ここでは特に、忙しい平日、オンの日に、どのようにして疲れをためない生活を送るといいのかです。ちょっとしたことに気を配るだけでずいぶんと違ってきます。
疲れは、1度ためこんでしまうと、体にとって大きな負担となり、回復するにも長い時間がかかり、解消費用も高くつくようになります。
疲れをためないためには、疲れが発生したその時、直後に、こまめに取る習慣をつけられるかどうかが勝負です。
- 運動する時間なんてない
- スポーツクラブはお金がかかるので退会した
そうした話をよく聞きますが、わざわざ仕事時間とは別に、まとまった時間を取ろうとするから、できないのです。
また、たまった疲れは、1回の運動で一気に取ることはできません。ですから発想を変えます。
特別に時間を確保するのが難しいのでしたら、まず、「疲れが発生する時間の中で、疲れを取り除く時間も確保してしまおう」と考えましょう。このほうが、時間も手間もお金もかからず、簡単です。
そして実は、これが体を守る最低ラインなのです。最低ラインをクリアしたうえで、週1回や2回、特別な機会を設けてまとまった運動をするようにすれば、いずれ「疲れない体」をつくることも可能でしょう。「そんなこと、当たり前だ」とわかってはいても、なかなか実践できないのが現実でしょう。
あなたは、1日に何回、血流を回復させるための体操をしていますか?「0回」や「寝る前のストレッチ1回」などという人がほとんどではないでしょうか?
人間は、体のある場所に疲れがたまり、血流障害が起きると、本能的に、その部分を動かしたり、伸ばしたりして、回復を図る感性を持っているものです。しかし、真面目な人は、2時間も3時間もぶっ通しでデスクに向かって仕事をしてしまいます。交感神経が緊張しきって、体の声を聴けなくなり、疲れをためてしまうのです。
一方、ズボラな人は、「地味で細かい実践など、やってられない」と、体の発するサインに注意を払わず、破綻するまで突っ走る傾向があります。疲れがたまって、体が壊れてからでは、遅いのです。オン の日こそ疲れをためない生活を、ぜひ習慣にしましょう。