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疲れがとれる睡眠ととれない睡眠

太陽と同じ時間に起きる

不眠解消法も、睡眠の質を高める方法も、方向性は同じです。自律神経のバランスを取り戻した生活が欠かせないということです。
寝る直前だけ、何か特別な方法などを試しても意味がありません。

、疲れをためない方法を実践して、1日を過ごすことが大切です。自律神経のメリハリをつくる基準のひとつが、太陽です。太陽と共に生活することを心がければ、自然にリズムが戻ってくるのです。

人間の体は、一般的には22時ごろに眠りにつき、朝は4~6時に起き出すので、睡眠時間は6~8時間がいいでしょう。体がひどく疲れたと感じた時は、早く寝るか、遅く起きるかして、睡眠時間を確保します。

ひとつ付け加えておくと、早起きを習慣づければ、睡眠時間が調節しやすくなるでしょう。4時に起床すると、1時間余分に寝ても5時、2時間遅く起きても6時なので出勤には十分間に合います。

出勤時間が決まっている人でも、太陽が沈んだら早く寝て、太陽が昇ったら起きる生活を心がけていれば、体の声を聴きながら睡眠時問の調節をすることが可能になるのです。

夏と冬で睡眠時間を変える

起床時間を4~6時とするのは、夏と冬では、起きる時間を変えるからです。夏は4時に起き、睡眠時間は6時間くらいになりますが、これで十分です。なぜなら、夏は、気温が高く気圧が低くなつているので、副交感神経が優位になりやすく、その分疲れにくいのです。

冬は6時に起きます。冬は気温が低く、気圧が高いため、交感神経が緊張気味になり、疲れやすいので、睡眠時間を長く取る必要があるわけです。夏は夜が短く、冬は夜が長くなるので、太陽と共に生活するという基本原則にも沿った生活になります。

この2時間の差を感じる感性があると、体の調子がとてもよくなります。日中は、交感神経を優位にするために、活発に活動することが大切です。

副交感神経が優位になる生活をしている人は、よく活動をして、ちょっと疲れを感じるくらいでないと、眠りが深くならないでしょう。

また、太陽の光をよく浴びることも大切です。太陽の光の刺激は、交感神経に強く働きかけ、人間を最も興奮させるからです。ただ、交感神経が緊張しすぎて眠りにくい人は、活動中は、できるだけこまめに休息を入れ、疲れをため込まないよう気をつけることが大切です。

また、夕方以降は、できるだけ仕事をしないことです。

起床したら、朝日を浴びます。天気のよい日には、7時の朝食までの時間を利用して、1時間ほど散歩をします。距離にすると7キロくらいでしょうか。

それから、軽く体操をします。その後、出勤。

まず、原稿の執筆など、目を使う仕事をしますが、交感神経を刺激するので、午前中でおしまいにします。午後は、仕事の種類を変えて、研究などに時間を使います。

疲れを感じたら、仕事の合間に、休息を取り、体操をします。できるだけ定時には仕事を終え、夜は10時に就寝します。眠りの質をよいものにするには、こうした自律神経のメリハリが利いた生活がとても大事です。

寝酒は眠りを浅くしてしまう

寝酒(ナイトキャップ)の注意点
寝る直線に、交感神経を刺激するような習慣を持っている人は、その習慣をできるだけやめたほうがいいでしょう。

まず、目を使いすぎることは、よくありません。仕事のストレス解消にと、テレビやインターネットのニュースを観たり、ゲームをする人もいるかもしれませんが、あまり長時間になるのは好ましくありません。

また、よく言われているように、お酒を飲むこともよくありません。飲み始めは、副交感神経が優位になってぼーっとなり寝やすくなるかもしれません。
しかし、寝ている間にアルコールを分解しなくてはいけなくなるので、体に負担がかかります。また、飲みすぎると、逆に交感神経を緊張させるので目が冴えてしまいます。

結局、1日のストレスを、より強いストレスで解消しようとしないことです。深い腹式呼吸をするなり、軽いストレッチをして血の巡りをよくするなどして、ストレス解消するようにしたいものです。