色から音楽まで感覚を大切に生活する
腸の健康のためには心の健康も欠かせません。腸と脳は相関関係にありますから、仕事や人間関係などのストレスがたまってしまうと、腸の消化・吸収などの働きもうまくいかなくなってしまうのです。
現代社会に生きるわたしたちの生活には、ストレスはつきものですから、上手にやりすごすとともに、日々の生活に楽しみをプラスして、上手に気分を変える工夫ができるようになることも大切です。
そんなときに役に立つのは、音楽や色などがもつさまざまな効果です。具体例を紹介しましょう。
以前、実際に行なった実験で、ハードなロックの曲と、スローテンポな曲を聴いてもらったときの心拍数を比べました。すると、ハードロックを聴いたときは心拍数が上昇し、スローテンポな曲では通常より心拍数が低下したのです。
これは、音楽によって副交感神経が優位になったということです。副交感神経が優位になると、胃や腸の働きが活発になります。つまり、スローテンポな曲とともに食事を楽しめば、よりおいしく、しつかり消化・吸収できるということが明らかになったのです。
リラックスしたいときは、ボサ・ノヴァのような開放的なメロディーの音楽がおすすめです。また、色がわたしたちに与える影響にもさまざまなものがあります。
たとえば、食事のテーブルウエアランチョンマットやお皿、テーブルの周囲などをきれいに彩るだけで、食事をよりおいしく感じることができます。
また、リラックスしたいときには、緑色がおすすめ。観葉植物を部屋に配置するなど、緑色を生活にとり入れるとよいでしょう。
もちろん、常にリラックスする音楽や、緑色に囲まれて過ごせばよい、というわけではありません。しかし、心の健康を保つためにも、環境にちょっと工夫を加えてみると、よい気分転換になるのではないでしょうか。
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