腸以外にも効く「血液さらさらで 動脈硬化 を防ぐ」

2022年11月15日

脂質の多くをエキストラバージンオイルから摂取する地中海地域で、大腸がんと同様、発症率が低い疾病があります。

それは心疾患です。心疾患はがんや脳卒中と並ぶ日本人の三大死因のひとつで、命のかなめである心臓と、臓器や筋肉に酸素や栄養を送る血管に関する疾病です。血管の内側にコレステロールなどの脂質や代謝副産物といったものが付着して弾力性を失う動脈硬化や、動脈硬化が進行して充分に酸素や栄養を送ることができなくなり胸の痛みや圧迫感などの症状となってあらわれる狭心症、冠動脈が完全に詰まって心臓への血液循環ができなくなる心筋梗塞など、命にかかわる危険があります。

狭心症と心筋梗塞の異なる点 | 心臓病の基礎知識
https://cardiopathy-guide.com/archives/41

体に悪いというイメージが強いコレステロールそのものは、動物の体内にある脂肪の一種で、それ自体は細胞膜や神経細胞、副腎皮質ホルモン、性ホルモン、胆汁・胆汁酸のもとになる大切な成分です。体内では、善玉コレステロール( HDL ) と悪玉コレステロール( LDL )に分けられて血中に放出され、バランスをとりながら、さまざまな働きをしています。しかし、血中の悪玉コレステロールが過剰になると、血流を妨げたり、血管の弾力性や柔軟性を奪ってしまい、動脈硬化を引き起こすことがあります。

悪玉( LDL )と善玉( HDL ) | 健康メモ
https://health-memo.com/2012/03/18/hello-world/

1990年代に行なわれた動物性と植物性の油の摂取とコレステロールの関係について調べた研究によって、油はコレステロールと密接な関係があり、悪玉コレステロールと善玉コレステロールに対する働きがそれぞれ違うことが明らかになりました。

植物性の抽であるエキストラバージンオイルが世界中で注目されているのは、エキストラバージンオイルに多く含まれているオレイン酸が悪玉コレステロール値を低下させ、善玉コレステロール値には影響しないからです。

これに対してバターやクリームなどの乳製品、卵や肉などから摂取する動物性の油は、飽和脂肪酸を多く含み、総コレステロールを増加させるために注意が必要なのです。

こんな食生活がコレステロールを下げる | 健康メモ
https://health-memo.com/2012/03/31/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E9%A3%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%8C%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E4%B8%8B%E3%81%92%E3%82%8B/