胃ガン、肺ガン、肝臓ガンについで、日本人に増加しているのが大腸ガン。その原因のひとつとして、食物繊維の豊富な米やジャガイモ、さつまいもなどの炭水化物の摂取量が減り、かわりに肉や卵、牛乳、乳製品の摂取量が激増していることがあげられます。
過剰にとった動物性脂肪は胆汁の過剰分泌を促し、それが腸内細菌の働きでデヒドロコール酸に変わると、大腸ガンの発ガン物質になるといわれています。大腸ガンを予防するには、和食中心の食生活が一番。ボリュームのある朝食はやめ、ニンジンジュースだけりにしてもいいでしょう。
解決法その1「和食」
野菜や海藻、豆類、こんにゃくなどを使った和食はカロリーが低いうえ、食物繊維がたっぷり。食物繊維の別名は「腸の掃除屋」。腸内に発生した老廃物や栄養過剰物をからめとり、そのまま便と一緒に体外に排出してくれます。
大腸ガンの予防には、便秘をしない生活習慣がとにかく第一。
「腸に有害物質を吸収させないため、がんこな便秘の人は漢方薬の緩下剤 を使ってでも、毎日排便すべきです。
食習慣で特におすすめなのは海藻類。海藻類に含まれる炭水化物は、大部分が非消化性の食物繊維で、コレステロールや脂肪、糖、発ガン物質の除去と排泄作用を促します。特にワカメやヒジキ、モズクなどに含まれるフコイダンは、免疫力を高めて制ガン効果を発揮します。上質なフコイダンをお探しならこちらです。
解決法その2「入浴」
ガン細胞が最も増殖しやすいのは、35度前後の体温です。運動をして体を温め、白血球の働きを活性化して血液浄化することは、ガンの予防・治療にとても大切なこと。体熱が39.3度以上になるとガン細胞は死滅するので、運動の他、入浴やサウナ、温泉に入るのもいいいいでしょう。
家庭で入浴するときは、38~40度くらいのお湯( 熱すぎずずぬるすぎず、自分で心地よいと患う温度) にじっくりつかり、どんどん汗を流しましょう。便秘ぎみの人は、湯船の中で、腸の運動を活発にするエクササイズを。ゆっくり息を吸いながらおなかを大きく突き出し、ゆっくり息を吐きながら引っ込める運動を、10回ほど繰り返しましょう。
解決法その3「ニンジンジュース」
1982年、米国科学アカデミーは「ガンは税金のように、免れられないものではない」と提唱し、「ガン予防にはビタミンA、C、Eが効果的である」と発表しました。ビタミンA、C、Eは細胞膜の酸化(サビること) を防止して、発ガン物質が細胞内に侵入するのを防ぐうえ、ビタミンCは、ガン細胞の増殖を抑える白血球の力をパワーアップします。
さらに最近では、ニンジンに含まれる力ロテンが、発ガンを促す活性酸素や過酸化脂質を退治し、ガン予防に有効に働くことが明らかにされています。ビタミンA、C、Eを多く含む食品として、米国科学アカデミーはニンジンを推奨しました。以来、アメリカではニンジンジュースのブームが起こりましたが、ヨーロッパでは百年以上も前から、ガン治療にニンジンジュースが用いられています。